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目隠しフェンスについて

目隠しフェンスについて

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このところ、お問い合わせで続けて目隠しフェンスについてご相談がありましたのでちょっと目隠しフェンスについての考察などを。

まず、目隠しフェンスは意外と予算が必要です。
一般的なメッシュフェンスに比べて部材が多く必要ですし、その分材料代が高くなるからです。

たとえば有名どころですと、TOEXのフェンスですが
①メッシュフェンス ハイグリッドフェンス H800×L2000 本体 4,700円
②目隠しフェンス ライフモダンⅡ H800×L2000 本体 55,000円

です。

男性の視線をカットするとなれば、高さ1600mmは欲しいところですので、幅4mのフェンスを作るのに本体だけで22万円、柱などの材料や施工費をいれると、値引きをしても20万円弱してしまいます。

この金額を聞いて、多くのお客さんはひきます。
私自身でもちょっと退くような金額です。

目隠しフェンスの予算は、お客さんが想像している金額との乖離が大きいんですね。
逆に、一般的なメッシュフェンスの値段は想像よりも安いので、すんなり決まります。

ですが、私としてはなんとか、お客さんの要望に応えたいと常々考えていますし、なにか良い目隠し方法はないかと、材料一覧表を作ったり、施工方法を検討したりしているわけです。

その中で今はコストパフォーマンスに耐えうる2つの目隠しを提案するようにしています。

①ブロック&目隠しフェンス
R0011269

これは、かなり当たり前の提案のようですが、たくさんある目隠し方法から一番費用対効果が高いと思われる方法です。ほんとさんざん検討した結果です。

よくエクステリアメーカーさん(TOEXやYKKなどですね)のカタログですと、目隠しフェンスを2段重ねて高い位置まで視線をカットするようにしているのですが、この場合ブロック塀の上に設置すると風圧に耐えられないため、独立基礎で施工することになります。
ですので、お隣さんの視線はカットできるのですが、境界を分けることが出来ません。

しかもお値段も高いです。

ですので、写真のようにブロックを高く積み(圧迫感が出ない程度に)、その上に風圧に耐えうる範囲で背の高いフェンスを設置すると、境界の壁にもなるし視線もほぼカットできる訳です。

しかもお隣さんと折半なら、費用も半分!
これはかなりポイントです。

もう一つは今回初めて製作した樹脂製のフェンスです。
R0011383

見た目は本物の木材と変わりません。樹脂製ですので腐りませんし、耐候性があり色落ちも少ない素材です。
ということは、メンテナンスもほぼ必要ありません。

設置するには本物の木材で作るフェンスと全く同じ工程が必要ですので手間はかかりますが、材料代がほぼ木材と同じくらいですのでトータルでは安く済みますし、なんといっても現場で加工が出来るためデザインは思いのままです。

下側を空けて風通しを良くして(しかも金額も抑えて)設置することも可能です。

ですが、これでも10万円くらいはかかります。
実際にホームセンターに行って、腐りにくい木を選んで自分で購入し、自分の作業費を金額に換算してみると10万円くらいになると思います。

それでも、もっと安いフェンスが欲しい方にはホームセンターでラティスフェンスを購入する方法があります。
ラティスを柱に取り付けて、つるバラなどを植栽すれば見た目も良いです。

これなら高さ1.5m・幅3mで材料代のみ(作業費はDIY)で4万円くらいでできるはずです。

ただし、私の実経験から5年程度の寿命ですので、正直お勧めはできませんが・・・